ゲストさん(埼玉県)
投稿日: 2013年4月29日
5点
クラウンセダンの世界はいわゆる日本独特の世界です。私のクラウンセダンは廉価グレードですが、上質な車です。まず、2000ccで、直列6気筒。160馬力。NA。4気筒とは趣の異なる良い音がします。非力?いえいえ、V6/3000ターボやV8/4130のサルーンも所有していましたが、車体が軽い分、十分な動力性能です。次に、操縦性。運転していて、カチリとした動きが少なく、どこか曖昧な操舵感にみたされるのはやはりクラウンならでは。直線路、まるで雲の上を滑るような乗り心地はエアサスや油圧サスにも劣りません。当時のクラウンらしく4輪ディスク、4輪Wウイッシュボーンサスは柔らかく粘るしきちんと止まります。ロードノイズも少なく、特に後席の静粛性は高いので誰彼無く寝てしまいます。そして外装。エクステリアは塗装も含め総じて上質。メイン、フォグ、コーナー、ウインカーの各ライトもガラス製で綺麗。最後に内装。廉価版グレードのインテリアは商業車並み?いえいえ、内装はギミックやフェイクの類は一切ないシンプルではありますが、素材や作りこみはしっかりクラウンレベルです。個人的にはインテリアの造形から考えると、木目を無理矢理設えていない分落ち着くと思います。
例えば、燃費性能はここ数年で格段に進歩しているので、この分野の性能については、現行車に太刀打ちできない(実質燃費は一般道7~9KM/L位)とか、既に13年以上前の車なので程度の良い物を探す事が困難である等あるかもしれません。
クラウンセダン=上級サルーンを目指した最後のクラウンセダンがGS151です。それは、あまり知られていませんが、GS151はセダン系とロイヤル系が同じプラットフォームで作られた最後のクラウンセダンだからです。クラウンが最高級車として認知された時代、そのセダン型は車高も高く、正当な上級サルーンとしての合理性を持つ必然があり、その末裔がGS151だと思います。現行クラウンセダンは、GS151と外見は似ていますが、耐久性重視のプラットフォームを持つクラウンコンフォートの派生車種なので、味が異なります。クラウンセダンの外見を気に入ったのであれば、型は古いのですがプラットフォームは新しく安全性能も高いGS151セダン型をあえて選ぶ価値観も「あり」だと思います。
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