A8 | アルミ素材を多用したフラッグシップモデル
アウディA8はアウディスペースフレーム=ASFと名づけられた構造をもつオールアルミニウムの高級車であった。ASFとは簡単に言ってしまえば、押し出し成型されたアルミニウム材に真空鋳造パーツを結合しオールアルミニウムのかごを作る。そこに強度の出るパンチリベット溶接でアルミシートパネルを張り付けてアウターボディシェルを型成するという方法だ。スチール素材で作るよりも40%もの軽量化を実現。さらにはリサイクル性の高さや総使用エネルギー量の低減など環境にも優しい。300psを発生する4.2Lの V8DOHCユニットをクワトロシステムに組み合わせた、全長5m超の大型高速サルーンの誕生であった。(1995.5)