Mercedes Garageさん(栃木県)
投稿日: 2023年2月11日
5点
中低速から超高速に至るまで優れた走行安定性、安心して飛ばせる快適性、スポーティーなハンドリング、同様に超高速に至るまで一貫した静粛性と優れた乗り心地
飛ばせばリッター5.5くらい、なかなか立派な低燃費であった。
2020年にSクラス クーペを2台購入し、使用しています。2021年新型が出る?という話でしたが、EVシフトや新型Sクラスの不振もあり、完全に中止となったとのことで、型落ちととなるのを免れ、絶版車となった車です。
S450とS63AMGですが、これとは別に、S560も何度か乗っており、4MATICとカブリオレについても感想を書いてみます。
S450クーペは、実際の大きさの印象と異なり、ライトウェイトスポーツの雰囲気のある車。エンジンのフィールリングが素晴らしい。ウイーンというモーターのような回転フィーリングと音が心地よく、絶対的パワーはそれほど感じられないものの、超高速領域でも不足ない走り。4駆ということもあり、基本的には軽いアンダーステア。フロントのみ10ミリ車高を下げると、ベストバランスとなった。
S560クーペは、4MATICのみの経験ですが、こちらは重厚なグランツーリスモといった感じで、450とは全く異なる車。V8特有の不等間排気のどろどろとしたエンジン音が心地よい時もあれば、少しうるさく感じられる時もあり。ステアリング特性は、450とほとんど変わらず、こちらもフロントのみ10ミリだけ下げてベストバランス。
S560カブリオレは、FRとなり、前2台と異なるステアリングバランスだが、大きなフィーリングの違いのないところはさすがはメルセデス。限界に近ずくにつれシビアな運転が必要となるところは、FRの良いところでもあり、悪いところでもある。安全に気楽にぶっ飛ばしたいなら、4MATICが断然よい。こちらは車高はいじらないほうが良いと思われる。この車はメルセデス自身が、コレクターズアイテムであり、50年に一度くらいしか作らない車と公言している渾身のオープンカーであり、ぜひとも手に入れたい車である。おそらく今後は、プレミア車となると思われる。なぜなら、EV一辺倒は、近い将来必ず破たんし、メルセデスもガソリンや水素エンジン車に帰還してくるであろうから。
最後にS63AMG。こちらは一言で言うなら、レーシングカーの雰囲気が味わえるリアルスポーツカー。しかし、運転は容易でポルシェのようなピリピリ感は全く不要。場所は言えないが、超高速領域でも安心してコーナリングできた。エンジン、トランスミッション、ダンパーステアリング、ESPなどを組み合わせて、いろいろなセッティングができることも、レーシングライクで優れたポイント。こちらもフロントのみ10ミリ下げてごく軽いアンダーとなり、ベストバランス。この車も含め、Sクラスクーペのリアは、完璧なバランスに仕上がっており、リア車高は絶対にいじってはいけないという印象。
いずれの車も、高級ラグジュアリークーペであり、スポーツカーとしての性能が十分に味わえる快適なクーペであった。
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