まささん(神奈川県)
投稿日: 2013年3月7日
4点
【エクステリア】
基本プラットホームやパワートレーンなどはフィアット500と共用している。でもボディサイズやホイールベースはひと回り大きくなっていて、両車の違いは姉妹車といったレベルではなく、丸で違うクルマのように仕上げている。
フロントはサテンシルバーの水平基調のグリルの上部に、クライスラーのウイングエンブレムが設けられ、クライスラー車であることを示している。
【インテリア】
インテリアはさらに特徴的だ。これまでのイプシロンと同じようにセンターメーターのレイアウトを採用し、凝った作りのインストセンターを持つことなども伝統的。カーナビなどを装着しようと思うと苦労するかも知れないが、やや高めのインパネシフトの位置にシフトレバーを配置することなどもイプシロンらしさである。
【エンジン性能】
搭載エンジンは2気筒900ccの8バルブインタークーラー付きターボで、マルチエアと呼ぶ独自の吸気系の採用する。ノーマルモードで63kW/145N・mのパワー&トルクを発生し、エコモード選ぶと動力性能がやや抑えられるのも共通である。
2気筒エンジンに特有の振動や騒音はイプシロンでも抑えられていない。車外でアイドリング音を聞くとディーゼル車のような感じである。走行中にはあまり気にならなくなるというか、回転数が上がっていくとバランスが良くなって振動も抑えられる感じになる。このあたりが面白いところだ。
【走行性能】
ボディが異なりブランドも異なることから騒音対策が異なっているようで、500に比べるとイプシロンのほうがやや振動・騒音に優れているように思えた。ただ、スタート/ストップ機構(アイドリングストップ機構)が働いて再始動がかかるときの振動や騒音も日本車に比べるとやや大きめである。
動力性能の面では特に不満を感じることはなく、重量の軽い500と比べて走りが鈍いかといえばそんな印象もない。タウンユースならエコモードで走らせるのがちょうど良い。なおイプシロンにもパワーステアリングのアシスト量を2段階に切り換える機構が採用されていて、これも燃費に貢献する。
【乗り心地】
特にアクセルを踏み込んで発進していくときなど、低いギアでの変速時に大きめの段差が感じられる。クリープも含めた細かな制御という点ではイプシロンの仕様は進化しているように思うが、しっかり試乗して変速特性を理解した上で買うと良い。
特になし
イプシロンの価格はゴールドが235万円でプラチナが260万円。装備の中身も異なるので単純な皮革はできないが、同じエンジンを搭載する500が220万円と250万円であることを考えると、ランチアに由来するイプシロンがこの価格差で買えるのはけっこう魅力的にも映る。
ランチアブランドではなくクライスラーブランドだからこの価格なのかも知れないが、デザインが気に入った人にお勧めだ。
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